ルームの配置が終わったら、いよいよ作り込みをするのですが、実際に自由に書き込めるのは「自己紹介」と「フリースペース」しかありません。
では、それぞれにどういう内容を入れるか考えてみましょう。
まず、「自己紹介」と「フリースペース」では、目立つのは「フリースペース」ですね。
つまり、「フリースペース」はプロフィールで、「自己紹介」はデータだと思うとわか りやすいかもしれません。
●フリースペース
フリースペースのタイトルには、「何のために仕事をしているのか」をキャッチコピー としてまとめてみてください。
次に本文で、あなたの得意な分野を明確にし、その裏付けを提示します。
そして、その本の内容を書くに値するだけの説得力を持てるかどうかが重要になります。
では最初に、あなたの今の肩書きやポジションを明確にしてください。
実績も何もない著者では、読者はその本の内容を信用できません。
しかし、同じ無名でも「○○研究家」とか「●●コンサルタント」などの肩書きがあるだけで、何となく信用できてしまうことでしょう。
そういった読者への説得力は意外に重要で、この肩書きがあるのとないのとでは、企画の進行可否にも影響します。
もちろん、士業のような有資格者の肩書きが理想ですが、自己申告での肩書きでもかまいませんし、「元〜」といった肩書きでもかまいません。
ただし、「○○協会認定●●コンサルタント」と書かれている方を見かけますが、こ ういう場合、編集者としては出版のオファーは○○協会の一番偉い人に執筆を依頼したくなります。
また、よくオリジナルの肩書きを使われている方がいらっしゃいますが、過剰な修飾 語は逆効果になります。
できるだけシンプルに、どんな仕事をしているかが伝わる肩書きにしましょう。
このことは、SEOとして考えた場合でも、とても重要ですね。
オリジナルの肩書きというのは知名度が低いので、当然ですが、そのキーワードでは検索されないので、編集者があなたのブログにたどり着けないということになります。
また、肩書きにいろいろな呼び名や種類があるのであれば、そのすべてを文章中に織 り交ぜておきましょう。
話しを戻しますが、「××氏に師事」といった記述も見受けられます。
これも直接、××氏に執筆を依頼したくなります。
同様に、「あの△△氏に凄いと言われました!」というようなことを書かれる方もいらっしゃいますが、凄い人に褒められた人という権威付けなのでしょうが、これも逆効果です。
しかも、その△△氏が全国区の知名度なら多少の効果はあるかもしれませんが、一部 の人にしか認知されていないのなら、ほとんど意味はありません。
今の肩書きやポジションを明確にしたら、次は、そこにいたる経緯や経験、実績を整理しましょう。
実績に関しては、できるだけ数字を出してください。
その数字にインパクトがあれば、より企画進行の可能性は高まります。
また、実績には、“No.1”“最新の〜 ”“今が旬の〜 ”などの枕詞を使うと効果的です。
もしくは、権威者の推薦や実践者の声など加えて、そのブログの内容に関するコトについては第一人者として周りに扱われることや、周りからその企画に関するコトで意見を求められる存在であることをアピールするのも重要です。
最終的に書き上げた文章から、あなたの能力、意気込み、信念、信用、優位性などが読み取れ、著者として印象付けることができるのが理想です。
ただし、あまり大げさな肩書きは逆効果になりますので、注意が必要です。
●自己紹介
自己紹介は、読者が知りたいであろう情報や自分のデータを開示します。
読者が知りたいであろう情報というのは、イベントやセミナーの参加情報であったり、 ソーシャルメディアでのIDなどです。
自分のデータというのは、血液型、星座、生年月日、干支、出身地、出身校、経歴、 資格、特技、趣味などになります。
この自分のデータを開示することで、編集者や読者に共通項がある場合、共感や親近感を与えることができるので効果的です。
あとは、連絡先を入れておくとよいでしょう。
ルームで注意してほしいのが、プロフィールの内容と書いてある記事との整合性です。
このルームに書かれた内容で、このブログの記事を書く資格や書くに値する実績をア ピールできているかということになります。
そして、逆に、その内容をこの著者プロフィールの人から聞きたいと思うかどうかです。